驚かなかったガン宣告―丸山ワクチン体験談より

私は丸山ワクチンを受け始めてから5年半になります。最初に、肺ガンであることを知らされたのは、昭和42年6月、50歳の夏でした。勤めている会社の検診で「レントゲンに影があるから」と言われ、病院に行かされたのです。病院を訪れると「会社を休むように」ということです。私は食欲もある、やせてもいない。なぜそんなことを言われるのか納得がいきません。たしかにレントゲンには右肺の上葉に、5円玉大の影がありました。正直に言えば、私はこのとき「肺ガンだ」と知らされたわけではありません。このような医者とのやりとりから、私はてっきり肺結核だと思っていたのです。ただ、家内はひそかに肺ガンであることを知らされていたようです。

精密検査をすることで入院がきまりました。「結核菌はまったく出ていない」というのに、2週間後には切開手術が決まりました。なぜです、というとやはり、肺の上葉に影があるからだとのことです。切開後は順調でした。5ヶ月の入院ののち、その年の暮れに無事に退院することができました。毎年2回、定期健診を受けていましたが、4年半たって検診に行きましたところ、またまた「影がある」と言われたのです。右肺のほか、左肺にも小さな影がありました。やはり入院しなさいとのこと。

もう入院なんていやです。体になんら自覚症状がなく、こんなに元気なのに、という気持ちが私に重大な認識を欠落させていたのでしょう。入院、手術を断わってしまったのです。それを聞いた私の親類の者が、「丸山ワクチンといういい薬があるからうってみたらどうか」と教えてくれたのです。何に効くのかと言うと、「ガンにも結核にも効く」とのことでした。それ以来、丸山ワクチンを一日おきに打ちはじめました。打ち始めて一ヶ月後、胸部の痛みがなくなり、風呂も、今までより長く入っていても息切れがしなくなったのに気づきました。ワクチンがなくなれば日本医科大学に行って、新しいケースをいただきます。ある日、思いきって先生に聞いてみました。「丸山先生、私の病気はいったい何なのです?」先生はじつに平静に、「肺ガンですよ」そうおっしゃったのです。あまりにさりげなくおっしゃったものだから、「はぁ、ガンですか」こちらもまるで驚かず、先生の言葉を聴いていたものです。

ガンは治る。先生の平静な宣告の裏には、そんな強い自信がおありだったのだと思います。ガン患者にとって、これほど心強いことはないでしょう。丸山ワクチンを始めて半年がたってから、レントゲンを撮っていただきましたが、もはや両肺の影はまったく消え去っていました。半年の命と言われた私が、10年を過ぎた今でも元気に勤めておりますのは、丸山ワクチンのおかげと、家族の者も感謝しております。これからも、私は丸山ワクチンとともに行きつづけるでしょう。(丸山千里著「丸山ワクチン- ガンを追いつめる」より。小島耕作氏(65歳・会社員・横浜市瀬谷区三ツ境)の体験談)


実名で書かれた体験談。今でも生きておられるとすれば95歳ぐらいでしょうか。ガンの告知を受けるというのは大きなストレス。肺に影があるということばをそのまま受取るというのもひとつの対処の仕方かもしれません。