座禅断食について

先日は船戸クリニックへ出かけて座禅絶食の講演を聴いてきました。一日180キロカロリーほど食べるだけで10年間普通に生活している女性がいると話されていました。この話があとになって思い返されます。なぜそんな生活を続けているのだろうという疑問です。茶碗かるく一杯、パンであれば1切れ、それが一日に食べる量になります。一般のおとなでの最小必要量といわれている10分の1程度のカロリーで10年間。なんのために・・・


僧侶が断食をするのは修行の一環であり、精神的な悟りを得るために我慢をする、本能的な欲求を抑えるのが修行の一環だという認識があります。私のようなガン患者が絶食を試みようとする理由は体に備わっているオートファジー機能が働いてくれることを期待してのものです。飢餓状態になってアミノ酸などの細胞の構成成分が不足すると、体のなかの古くなった細胞や異常な細胞が分解されて再利用されるオートファジーという機能が活発になる。その結果、ガン細胞などの不完全な細胞がアポトージスに導かれる。もっとも、この仕組みは一般に認知されているわけではありません。ガン患者が絶食をして、体力を消耗して結果、死期を早めることになれば、他人から見ればバカなことをやっているとしか見られないでしょう。




食欲は人間に備わった本能。それに逆らった生活を送るにはそれなりの理由が必要だと感じます。ごぼう茶と一日一食の小食生活の実践、それで20歳若返ったという なぐチャンこと南雲医師本人のユーチューブからは確かな説得力が感じられますね。