丸山ワクチンの症例1.2.3

1974年10月24日、イタリアはフローレンスの市会議事堂で、国際ガン学会の免疫療法に関する分科会が開かれた。ここで丸山千里医師は8つの症例を発表した。


症例 1
昭和45年9月7日、九大医学部第一外科で、78歳の男性は結腸ガンの転移による肺ガン(腺ガン)と診断を受けた。レントゲンにて左側上肺野に3個の陰影が認められた。主治医との協議の結果、ワクチンの単独療法を選択、治療を開始したところ4ヶ月で陰影は全部消失し健康を回復した。この結果、丸山医師は福岡に招かれ、ワクチン療法についての講演を行うことになった。その際の座長は福岡大学医学部志村秀彦教授であった。


症例 2
東大胸部外科で肺ガン(腺ガン、異型細胞クラス5)と診断された67歳の男性。レントゲンで上右側下肺野に鶏卵大の陰影が認められた。患者からの希望で手術前にワクチン療法を行い効果がなかった場合、手術を行うということになった。日本医大でワクチン療法を行ったところ腫瘍はしだいに縮小し、注射開始5ヶ月で陰影は完全に消失した。定期的なレントゲン撮影は東大、日本医大の2ヶ所で行われた。


症例 3
胸縦隔腫瘍の50才の男性は築地の国立ガンセンターで診断された。昭和45年10月26日初診、腫瘍は両肺の中間部に発生した巨大なもので大動脈に癒着しており、手術はまったく不可能と考えられた。余命1〜2ヶ月。患者家族の切なる希望でワクチン療法を開始。徐々に腫瘍は縮小の傾向を示し、2年8ヶ月で治癒し、レントゲン上では正常となる。そのご14年間にわたってワクチン注射を継続し健康をとりもどした。



ガンは精神的な病気でもあります。ガンを受け入れ、やがて死も受け入れなければならない状態に移行する。そんなときに、これをやれば治りますよ、というささやき。きっと、ガン患者にとっては心をかき回されるような気がすることでしょう。おせっかいが世の中には多すぎる。このブログ自体も読んでおせっかいに感じる人がいるだろうか。次回は症例4.5.6。