ガンの宣告を受けたとき

ただやみくもに治療を断わったわけではなく、だれもが行なうことでしょうが、どういう選択肢があるのか十分に調べました。医学検索サイトも調べました。図書館へもでかけました。そして、おかれている立場、年齢、将来になにがやりたいのか、経済状態も考慮して出した結論は、とりあえず放射線治療は受けるということでした。そして抗がん剤治療は断わるというものでした。抗がん剤治療によって転移する割合が高まるということや固形ガンに対しての延命効果がないというのは事実だと感じたからです。ガンマナイフやサイバーナイフ、トモセラピーも選択肢のうちにあると思っていました。ある脳外科医の診察を受けたときに、自分だったら、重粒子線治療を選択したといわれたことも思いだします。


ところが、現実は患者の思い通りになりません。医師からは放射線治療抗がん剤を併用する治療法しかないと言われたのです。レストランのメニューはひとつだけ。食べるか食べないかだけが客の判断できること。根治の可能性がある治療法はひとつだけ。とりあえず、前菜だけを頼むのが出来ないことがわかりました。手術という最終根治の手段がとれない部位のガンであることが原因しているのです。天命に従うといった高尚な理由から治療を断わったわけでなく、なさけない理由から治療を断わりました。その後に丸山ワクチンのことが頭に思い浮かび、実行し、以降4年間も何事もなく過ごせたことはありがたいことです。丸山ワクチンの影響かどうかは判定つきませんが、精神的には大きな支えになっていたことは確かなことです。