がんになって考えたこと

今、読んでいるのが「闘病記専門書店店主が、がんになって考えたこと」というタイトルの本で、著者はパラメディカの店主、星野史雄さん。ちなみに星野さんが患ったガンは大腸ガン。そして、その前に奥様を44歳のときに乳がんから肺がん転移でなくされている。自分がガンになって確信したことがある。それは、配偶者が病気になるより、自分が病気になるほうがはるかに気楽だ。序文にそう書かれてある。まったくの同感です。


ガンの宣告を受け4年半、夫の勝手な決断に対してかあちゃんがどういう気持ちでいたのだろうかと想像することがたびたび起きます。悪い方向に向っていなかった間はそんな疑問は考えなかった。申し訳ない、ごめんね、と言葉で伝えるだけではすまないこと。旅立ったあと、どうしたら早く忘れてもらえるのかを考えたりします。心配をかけて寿命を縮めてさせているのでは、とまで考えてしまいます。治療を受けてもとの体にもどれるのならばそうしていた。自分の選択は間違っていなかったと思う反面、大多数のガン患者と違う選択をしたことで困惑させてしまった。