また逢おう

以前に通っていた養老にある船戸クリニック。
代替治療と看取りの医療を行なっている病院です。
その院長が書いた本が手元にあります。
「また逢おう」 もういちど読み返してみました。
医者からもう治療法がないといわれ、病院から放り出された
患者さんたちとのふれあい、ガンに対する考え方など書かれてあります。


第一章に紹介されているのが61歳の乳がんの患者で、
その後、胸椎に転移が判明し放射線治療を行うも
やがて脊髄を圧迫するようになり半身不随にとか・・・
腰が痛いと言っているうちに咳がでだした48歳の学校の先生。
調べてみると肺ガン、肺以外にも多数の臓器にガンがすでに浸潤
治療は出来ない。脳にも転移して、視力障害や麻痺、
家族の献身的な介護のすえに・・・
38歳のかたは直腸ガンで手術、でも3か月ほどで再発し、
自らの意思で今度は内臓臓器すべてを取り去る手術を受ける。
人口肛門、人口膀胱。それでも進行は止まらずに・・・



こんな症例に遭遇する確率は、ごく小さな確率かもしれません。
でも、だれの身に降りかかるかは分かりません。
そうなった時に、どう生きるか生きる意味をどう見つけるか、
一読の価値ありです。 「また逢おう」  
読めば、どの選択をしても正解だと感じることでしょう。
治療を受けるという選択も、途中で止めるという選択も、
人間には考える、信じるというパワーが最後まで残っています。


あまり、ネガティブな話題を続けると
ひきこまれるから良くないということで、もう触れません。