つらい、悲しい、やるせない

血管内治療という抗がん剤治療を選択したのが正しいことだったのかという不安があります。これで効果が認められなければ、次に放射線治療だと、毒をくらわば皿までの精神状態になりつつある自分が怖くなります。いったん受け入れれば、どんどん突き進んでいく心のなかでストッパーが効かなくなっているように感じます。そうすると、もっと最初からその治療を選択すればよいものを、遅くなってから治療をしたって治らないよね。亡くなった後で葬儀の席での話し声が聞こえてくるようです。これも、精神的な不安定さからの妄想です。


お父さんは立派だった。丸山ワクチンを信じて、ずっとぶれないで、その結果、○年以上も生きたんだから、しかも最後の瞬間まで元気で働いていたのだから、きっと本望だろう。それにしても、丸山ワクチンって、効く人には効くんだね。親戚一同のあいだでそんな会話が交わされることが望みだったのに・・・。5年近く生きたのに、もっと生きたいと、抗がん剤に手が出てしまいました。


先日も耳鼻科の外来で診察の順番を待っているあいだ。見渡すと同じように大勢の患者さんも診察を待っています。私と同じ年代か、それとも先輩方がほとんどすべてです。この患者さんたちの治療費は、ここには居ない、今せっせと働いている方々が7割の費用を負担してくれているということが頭にうかびました。ありがたいことです。高齢者に対しては9割分をも負担してくれている。これからは必要ない検査や治療、もしもの為の薬をだしてもらうのは断わることにしよう。待ち時間がたっぷり、こんなことまで考えてしまいます。ガン患者の悩みはつきることがありません。