考えた末の新しい治療法を選択

新しい治療法を受け入れることを決心しました。それは血管内治療というもので、心臓の冠動脈がせまくなり心筋梗塞を起こした際に用いられるバルーン治療法で有名な治療法です。脳外科でも使用されている術式です。10年ほど前からガンに対しても応用されるようになったようです。ソケイ部の動脈から超細いカテーテルを通し、上咽頭部にあるガンの部分まで進め、抗がん剤を流しこむ、そして、そのあとに塞栓物をつめて、ガンにいく血管をせき止め、兵糧攻めももくろむという治療法です。抗がん剤を流し込むのは保険適応になっており、塞栓物質の分だけが保険適応外としての費用がかかります。



ガンの根治を目指す治療法ではないということ、わるく言えば姑息的な治療法といえるでしょう。判断する根拠となる5年生存率は存在しない治療法です。よく言えば繰り返しての治療が可能な、身体にダメージを与えにくい治療法ということになるでしょうか。もっとも、ネットを検索すると患者サイドからの非難も飛び交っています。しかし、この治療法が薬剤を変えるなどの試行錯誤を経て、従来の標準治療法に併用される日がきっと来ることでしょう。現在、血管内治療は肝臓ガンの場合に行われることが多いようです。来週、3泊4日で行ってきます。とりあえず、頭の毛は抜けないそうです。






興味のあるかたには、この本が理解を深めてくれます。2003年6月に発刊された本ですが、その後の経験値が高まっていることを願います。楽観することは禁物ですが、希望は膨らみます。