宇宙に存在する大きな力と協調する

宇宙の根底にあるパターンや秩序があることが分かってくると、突然に感謝の気持ちが心に満たされます。自分という存在、身体、生命と呼ばれるたぐいまれな構造を作りだした創造主に感謝を捧げるたびに、さらに高い可能性への道が開けるのです。何事にも感謝する人は、そうでない人よりも、人生で恵まれることが多く、願望が実現する可能性も高くなる。これは多くの人の経験則です。このシンプルな法則には人生を変える力が含まれています。感謝にこそが成長と願望達成のカギです。誰かにプレゼントをあげたとき、相手が贈り物をちらっと見ただけで、お礼も言わずに脇に置いたら、また何かをあげたいと感じますか? 宇宙の創造主にたいしても同じことです。いま与えられているものに感謝しない人は、宇宙がそれ以上のものを与えてくれることを期待してはいけません。そして、真の感謝とは、精神的にバランスがとれて落ち着いている静かな状態のときにふっと心に沸いてくるのです。


感謝とは、ありがたいという気持ちを込めた真の祈りのことを指します。祈りには2種類があり、ひとつは偽の祈りです。人生に不満をいだきながら「ああ、神さま、困っています。なんとかしてください」と願ったりすることです。もうひとつは、確かに存在している宇宙の秩序を認め、今までに与えられたものに対して、心からありがたいという気持ちを抱くことです。それこそが真の祈りです。一見、ネガティブに思える出来事のなかに含まれている宇宙からの隠れた贈り物を理解するのはとても難しく、真の祈りをすることも困難です。


昨日は耳鼻科の診察を受けに出かけてきました。目的は補聴器を作ることです。聴力が低下してきて、日常会話にストレスがたまるようになったからです。ついでに内視鏡でのぞいてもらったところ、予想どおり、あまりかんばしい状態ではないことが確認できました。この状況を改善するには、自分自身に対する精神的なサポートもあわせて必要だと感じます。決してドロップアウトしたいということではありません。


悪いことがあってもそれほど怖れる必要がなく、良いことがあっても手放しで喜べないことがわかると、起こるすべてに静かな感謝の念をいだけるようになります。そうすると期待や不安にまどわされることがなく、みずからが進むべき道が示されるようになるのです。つまり、自然治癒力とは、宇宙に存在する大きな力と協調することをさすようです。