無償の愛

中世のイタリアに聖フランシスコという聖人がいました。彼は神の使いとなり、毎日キリスト教の布教に努めていました。あるとき、木の枝に止まっていた小鳥たちに向って説教をはじめました。「わたしの兄弟である小鳥たちよ、お前たちは神に感謝せねばならず、いつどこでも神を褒め称えなければならない。というのも、お前たちはどこへも飛んで行け、働かなくともエサがもらえる、美しい歌声に恵まれている。タネをまくこともなく、刈り取りも行なわないが、神はお前たちを養い、水を飲むための河や泉、身を隠すべき山や丘、絶壁に巣をつくる高い木を与える。すべては創造主のたまものである。このように想像主がおまえたちを大切にしているのは、お前たちを愛している証拠である。だから、わたしの兄弟である小鳥たちよ、その恩を忘れずに、いつまでも熱心に神を讃えなさい」 聖フランシスコが説教をしているあいだじゅう、小鳥たちはずっとだまって、聞き続けたそうです。


小鳥のように空を自由に飛びまわりたい。でも、私には羽がない。だから、亡くなった後に昇天するするしかありません。本当に天国ってあるの? 疑ってはいけません。また秋がやってきました。このところ毎晩、外に出て空を眺めています。月光浴というものです。これが健康に良いらしいのです。夜空を眺めていると心も落ち着きます。