乳酸菌でガンを封じる

モンゴル大草原が生んだ乳酸菌「NS乳酸菌」にはガン抑制に効果がある。先日のコメントに紹介をうけました。そして、さっそくNS乳酸菌について検索してみました。その結果、経営コンサルタント船井幸雄さんのお友達の博士が開発した乳酸菌だとのこと。これは試してみる価値があるように感じました。スーパーの棚にカスピ海ヨーグルトの隣にでも置かれてあれば、きっと手に取っていることでしょう。


ガンの宣告を受けて、最初に読んだ本が「免疫力がぐんぐん高まる大百科」というもの。免疫力を高める多くの食材が紹介され、その根拠になるものも紹介されています。そのなかにはヨーグルトもガンに対抗する食材として紹介されています。小腸は人体最大の免疫器官。そこにリンパ球などの免疫細胞が集中している。腸内の善玉菌がこのリンパ球などの免疫細胞を刺激することで免疫力が活性化させられるようです。ヨーグルトを与えたマウスはガン細胞の増殖が約40%抑えられたとの実験結果(光岡知足―腸内フローラと発癌)。あたたかい味噌汁にヨーグルトを加えて食べると味噌にも乳酸菌が豊富に含まれており相乗効果が期待できる。そのほか、塩ヨーグルトなどのレシピも載せられてあります。


ここで個人的な疑問がわきました。なぜ、にヨーグルトなどの乳酸菌を毎日のように摂取する必要があるのとかということです。腸内には善玉菌だけでなく、なぜ悪玉菌が存在しつづけバランスを取っているのかということです。


腸内のリンパ球のうちのヘルパーT細胞は、免疫抑制受容体PD-1というタンパク質を細胞表面に持っていることが最近分かってきました。このPD-1を欠損したノックアウトマウスを使った研究で、PD-1欠損マウスがさまざまな自己免疫疾患を発症することも分かってきました。PD-1欠損マウスでは、腸内細菌のバランスが変化して、善玉菌のビフィズス菌はほぼなくなり、悪玉菌のエンテロバクター菌が400倍に増えていました。さらに、炎症を誘導するヘルパーT細胞が4倍に増加し、通常は腸管だけにある「腸内細菌に対する抗体」が血液中からも検出されました。このことは、腸内環境がバランスを崩すと全身の免疫系をも過剰に活性化させることを意味し、自己免疫疾患の病態を悪化させる可能性を示します。


つまり腸内細菌のバランスをコントロールしているのは生体の側にある免疫抑制受容体PD-1のようです。何らかの理由で悪玉菌が腸内にいることを容認しているようにも感じ取られます。悪玉菌にも何かしらの利用価値があるということなのでしょうか?人体は小宇宙。人体の仕組みはまだまだ奥深いものがあると感じさせられます。そんなことを考えている現状ではないのですが、ともかく良いと思われるものはすぐにでも実行してみたい気分です。でも自分で考えなくてはなりません。