ガンは免疫力で治すということ

薬をなるべく使わずに体にそなわっている免疫力にたよるべきと主張する医療は経済的には運営が難しいのではといつも感じています。そして、自分のガンに対して免疫力に期待しているという獣医が日頃どんな診療活動を行なっているのだろうかと思われていることでしょう。経済性を優先している訳ではありませんが、ガンに対する医療とそのほかの病気に対する医療とは分けて考えようにしているのです。一方で免疫力に期待しつつ一方で無視する。矛盾しているといわれるかもしれません。


通常の病気、感染症であれば抗生物質を使います。傷は消毒薬など使わないほうががよい、流水で洗い流すだけで良いと主張するお医者さんもいますが、それでもたいがいはうまくいきますが、たまに化膿したりして、そんな場合はひどいことになって飼い主の信頼を完璧に失います。フィラリアの薬も絶対的に信頼できる薬です。ワンちゃんの免疫力でフィラリアがいなくなることはないからです。アレルギー性鼻炎などは、抗原の攻撃に対する体の防御反応が誤作動をしているからです。薬を使うほうが早く良くなります。熱を下げる薬は治ろうとする免疫力を低下させ、病状を長引かせるだけという医師の言葉ももっともですが、解熱剤を与えて悪くなったという経験は思い浮かびません。動物は病状をはっきり示してくれます。よくなればとたんに元気を取り戻します。もっとも、発熱だけで判断するわけではありませんが、消炎剤を与えるとそのまま良くなっていくのがほとんどです。それが私の経験で得たこと、したがって通常の病気とガンとは分けて考えることにしました。


今まで多くの動物の死を身近にみてきた経験からは、人間がどんなに手をつくしてもダメな時があるということも考えます。わたしにもいつか天命が下る時があるとおもいます。だれにでも生存本能がありますがそれが治療を受け入れるということとは別のことです。私のガンが手術不可のところにあり、放射線抗がん剤の治療を受けても5年生存率が60パーセントだと告げられたとき、治療を受けることが天命なのだろうかと考えました。5年生きた患者さんでも、ほとんどの人が、あっちこっちに転移してガンとは離れられない状態にあることを知りました。この先、ガンの治療を行うために生き続ける。これには耐えられません。治すための医療ではなく賭けのようなものです。後に続く同病者の参考にもならないことでしょう。治療せずにおけば、またちがう選択をすればどうなるのか、これは丸山ワクチンに価値を認めない人にも少しは参考になることでしょう。同じ境遇にいる人たちのためにブログを続けています。静かに見守っていただくことをお願いします。この先、神さまから肩をたたかれるまで、いろいろ柔軟な考え方でがんばってみたい。そして最近はやけに肩が重くなってきました。まだ、鼻出血も断続的に続いています。


そして体調的に質問に答えるような余裕がなくなってきました。これからはすべてのコメントに返事するのを差し控えたいと考えています。適当に思いつくままにブログを書くほうが、メンタルな面からストレスをためなくて良いと感じます。言っていることと行なっていることが矛盾していたり、以前に書いたことと現在の考えがまったく違っていることも承知しており、それはその状況での考えだとわりきりたいと考えています。今日の内容も読み返せばいいわけばかりで・・・