三度目の緩和ケアーへ

といっても、緩和ケアーへ3回入院したということではありません。告知を受けたときに、ガンの治療を断わって丸山ワクチンを選択したわけです。失礼ながら丸山ワクチンを全面的に信頼して完治を信じていたわけではなく、いつかは・・・などと冷静に考える自分がありました。当然のことながら緩和ケアーとはどんなところなのかを知っておきたい気持ちが生まれました。ガンの告知を受けた1年後より、毎年緩和ケアーの医師と面談する場をもうけてきました。診察を受けたということになります。同じ医師と3年3度目ですので、顔見知りになったような気がいたします。これでもしモルヒネを処方しなけばならないときになれば、心もち多めに処方してくれるかもしれません。


緩和ケアーを受けるということがどういうことか3度目の面談で初めて知ったことがありました。耐えられない痛みが出れば即モルヒネに頼りたい気持ちがあるのです。適切に使えばモルヒネも怖い薬ではないことは知っています。(獣医師として私もモルヒネを使用できる許可証をもっています。麻薬を保管する金庫もあります。札束は入っていません。もっとも、まだモルヒネを注文したことはありませんが・・・)そして、出来る限り診療活動や家庭内のことを続けていきたいというのが希望です。


医師は聞いたことだけに答えてくれます。慎重に話してくれます。余計なことはしゃべりません。「痛みが発生すればモルヒネを使用しつつ仕事を続けたいのですが可能ですか?」と尋ねたところ、「実は・・・」「えっ、なんですか・・・?」「飲酒運転は最近はとくにきびしく取り締まれるようになりましたでしょう」「はぁ・・・」「モルヒネに限らず麻薬を使っている患者さんは車の運転が出来ないのです。禁止されているのです」 蕁麻疹などに使われる抗ヒスタミン剤の説明書にもできるだけ車の運転は避けてくださいとの注意書きがあるのですが、麻薬の場合は絶対的に禁止されているとのことです。眠気、だるさ、せん妄、という副作用があり車の運転がムリなら仕事もムリです。歩いていける自宅から近いところに緩和ケアーを受ける病院を探す必要もあるということになります。


聞いていなかったよ〜という気持ちです。これでは、おだやかな死を考えている場合ではありません。絶対に治ってやるという気持ちが心の底からふつふつとわき上がってきました。やかんが沸騰するごとく、めらめらと・・・誰かさんのブログにすぐに影響を受けてしまう単純な自分を感じます。したがって四度目の緩和ケアーは受けたくありません。