上顎ガンの体験記

丸山千里著「丸山ワクチン」より。 本に載せられている体験談は本名の患者さんの体験談がほとんどですが、これは治療にたずさわった医師が書いた体験談です。上顎ガンが治ったという、ビックリするような体験談です。東京都豊島区の内科医・馬越敏子さんの体験談。


私の患者さんのなかにもある公立病院で2度手術を受け、そして見放された50歳台の上顎ガンの方がいました。この方は丸山ワクチンを打ちだしてから、だんだん元気になられ、今年で4年目を迎えました。顔のしびれに耐えきれず、公立病院に出かけたのは昭和47年11月でした。患部の組織検査より上顎ガンと判明、ガンのために右目が押し出されたため眼球摘出、手術後は放射線治療へ、あくる年の7月にふたたび症状が悪化し、右上顎削除手術を受けました。全部のガンは切除できなかったとのことですが、9月には退院を勧められ、家にもどりました。ご家族の強い要望と、同じ医者である私の主人のすすめもあって、49年の2月に私は丸山ワクチンを打つために、この患者さんを往診しました。家に入るなり、異様な臭気が鼻をつきます。末期ガン特有の悪臭です。やせ細って土色をした病人が寝ていました。上顎骨がないので、流動食をストローですすんで飲んでおられる状態です。1ヶ月か2ヶ月の命かと思いながら一日おきに往診を続けました。すると一ヶ月後にはあの鼻をつく悪臭が消えていったのです。助かるかもしれないと思いました。上顎ガンは1〜2年しか生きれられないというのが医学界の常識でした。この患者さんは月日を重ねるうちに、少しずつ元気になられました。丸山ワクチンは2年あまり続けています。手術をした公立病院で精密検査をうけてもらったところ、どこにも異常がないうえ、ガン細胞も見あたらなかったそうです。この患者さんは治られたのです。(勝手にはしょった部分があります)


丸山ワクチンを続けて3年とほぼ10ヶ月のわたしはこの体験談を読んで、なぜ治らないのだろうか、と感じてしまいます。丸山ワクチンの抗原性に問題があるのでは、などと疑ったりします。結核用のペプチドワクチンを開発すれば、どんなガンにも効くのではないでしょうか? 丸山ワクチンが効く仕組みの解明が待ち遠しい。