丸山ワクチンについて

前回の記事に対してコメントが寄せられました。血の繋がっているご親族の方が次々にガンに倒れ、その治療の様子をはたから見ていると、自分がガンの宣告を受けたときには、苦しいガンの治療は受けたくない、丸山ワクチンでの治療を受けたい、そんな内容のコメントです。


実際にガンの宣告を受けたときには、丸山ワクチンを選択することは困難です。丸山ワクチンは有償治験薬という位置づけなので、丸山ワクチンでの治療を受けるためには医師の承諾書が必要になるのですが、たいていの場合、医師はこの承諾書にサインをしてくれません。丸山ワクチンには信頼できるエビデンスがないというのが医学会の定説になっているからです。「そんなことをすれば、病院の倫理委員会にかけられる」 私がちょっと口にしたときに耳鼻科の担当医師が言った言葉です。長年、血圧の治療を受けていた近所の開業医は 「困ります。総合病院との連係関係が悪くなるので、印鑑は押せません」 正直に答えてくれました。玄米菜食を続けて、今では血圧の治療を受けに出かけていないのですが、今度、顔を合わせた際はどんな言葉を発してくれるのでしょうか。まだ元気な様子を喜んでくれるでしょうか、困惑したような顔が頭に浮びます。


丸山ワクチンを受けている患者には医師、もしくは医師の家族が多いとの都市伝説も存在するようです。私のケースは特異、上咽頭ガンには手術という選択肢がなく、初期といえども、5年生存率がたった60%、その標準治療の質も極めて酷いこと、年齢が60歳を超え標準余命に近づいていること、などの丸山ワクチンを受ける好条件?がはなからそろっていました。やっと承諾してくれる医師がみつかりました。でも、承諾印を押してくれた医師は、丸山ワクチンに対してなんら関心が無かったのですが、今でも、それほど関心がなくて・・・(^_-)・・・ただただ、現状を不思議に感じていてくれているだけです。「こんなこともあるんやね」 毎度の診察時の口ぐせです。といっても、患者本人にとっては不安を感じる日常で。現状維持、治る方向性を感じていないからです。