医師との絆

鈴鹿で健康サロンを経営していた女性が殺害されたというニュース。結局は、犯人は金に困った知人の男性で、女性がいつも多額の現金を持っていることを知っていたことから犯行におよんだようです。さらに地元の新聞によると、ご亭主は62歳、半年ほど前にガンが発覚し、治療を受けなければ半年ほどの寿命と医師から宣告を受けていたとのことです。治療を受け、その後の体調は上々のようだったようですが、事件後は犯人との疑いを受けたことや、奥様をなくされたことの精神的なショックにより、病状は反転、悪くなっていると記事にありました。健康サロン経営で稼ぎを得ていた奥様を失くし、高額だと思われる治療費にも不安があるものと推測されます。放射線治療抗がん剤での治療は途中半端でストップするわけにはいきません。副作用だけが残ることになります。


中部大学の武田教授のブログを拝見すると、現在の医学は「修理の医学」であって、「デザインの医学」のレベルまでにはないので、治療を受けることと長生きすることは関連しないと述べています。壊れたところさえ治ればよいというレベルだから、他の病気のリスクは考慮されていない。少なくともガン治療に関しては、まったくその通りだと感じています。ガンさえ治ればよい。しかも選択されるのが免疫力を低下させる治療法だけなので、そのガンさえも治るという保証はありません。


フェラーリに乗った医師がガソリンスタンドで店員の足を轢いたというニュース。一方で過労状態にある勤務から医師が辞めてしまって医師不足で地域の医療崩壊というニュース。ガンの標準治療を受けたくないといった時に医師から告げられた言葉が思いだされます。「病気になったら患者はおとなしく医師の言うことを聞いておけば良い。私が患者の立場になってもそうする」 今でもひどい言葉だったと思うけど、疲れはてていたのかも?知れません。