立川雲黒斎家元勝手居士

つい先日、落語家の立川談志さんが亡くなれたとのこと。75歳、10年ほど前に初期の食道ガンを発症したことでガンとの付き合いが始まった。最終的には喉頭ガン。食べたいのに食べることができない、つらいだろうと感じる食道ガン。新聞には食道ガン手術後の写真が載せられてあった。片手にビール入りのコップ、片手に火のついたタバコ。ガンを患っても生き方は変えないという意思表示のように感じました。


ガンの原因が過去の誤った生活習慣だと指摘されるのは本人にとってつらいこと。今まで歩いてきた道のりをすべて否定されているような気分になることでしょう。自分で反省するならともかく、他人に否定されるのは、私だったら腹が立ってくる。過去は取り戻せない。ガンがわかった時点でタバコや酒を止めたとしても、その後、ガンが消えていくわけはない。自ら後悔しつつ療養生活を続けるというのは、安保徹教授的に、免疫力を低下させて、ガン発症後の生活に対してマイナスに働くような気がします。


戒名は自分で付け、身内だけで葬儀はすでに行なわれていた。遺骨は海に流してくれというのが本人の希望だったと報道されている。そうか、でも、そんなことをしたら、今でも放射能で汚染されている海がさらに汚くなるよう。私の場合、最後のシーンはどういう展開になるのだろうかを想像する。安らかに眠るがごとくに逝くというのが望みだが、放射線治療抗がん剤治療を拒否する私でもそれは可能だろうか?もしそういう状態であの世に行けたら、それは丸山ワクチンの効果だろう。あの世の世界があるとは思えないけど、とりあえず、お疲れ様です。