ガンの告知を受けた頃のうざい話

ガンの告知を受けたのは2008年(平成20年)7月ごろで、その頃からブログも始めました。その頃のブログを改めて読むと、自分でも気が高ぶっていたことがよく判ります。ガンはどんどん進行していく、なんらかの手を打たなければ、実際は、ガンが分かった時点でどの患者も何らかの治療を行っているので、そのままほおっておいたらどうなるのかは、医師ですら判らないことです。もちろん、治療後に再発した時には、治療を拒む人もいるかもしれないが、すでに抗がん剤とか放射線で体の免疫力が極度に低下しているので、進行度は極端に早くなるのも当然のことです。


現在、告知後3年と4ヶ月が経つけれど、まだ不都合なく普通に働いて日常生活を継続している。これが丸山ワクチンを続けているせいかどうかは今のところ自分でも判断がつかないけど、ただ現状には満足している。告知のあと、診察を受けた際に治療を断わり、丸山ワクチンを打って、当分の間、様子を見たいといったところ、医師は「死ぬつもりですか」と言った。ことばは丁寧だったけど、まったく思いやりが感じられない言葉だった。最初からボタンを掛け間違えたような気がします。


その5ヶ月ほど前、その年の2月ごろに鼻が詰まったように感じて強く鼻をかむと、血が混じったゼラチン様の痰の塊―ひよこ豆大のものが排出された。最初は1週間に一度ぐらいがそのうちに3日に一度になってきた。5月になって近くにある耳鼻科医院に診察を受けに出かけた。診察時間約5分。内視鏡を鼻からいれられて、言われた言葉が「ここでは診れません」 ポリープのようなものがあるので、至急、大きな病院に行ってくださいと言われただけ。紹介状を書いてもらっている間、ここでは診れませんといわれた言葉が耳に残る。どういう意味なのだろう。ガン患者は見たくないということなのだろうか、今までにあまり良い体験がなかったのだろうか、治療しても、かなり予後は悪いのだろうか?経験豊富であろう開業の耳鼻科医が説明をしてくれない。


丸山ワクチンを選択したのは後で、標準の治療を断わったのが先。それは、告知の際、抗がん剤放射線を併用する標準治療を受けても5年生存率が60%と告げられ、しかも治療に対するQOLがとても低いことから、(だって、口腔や食道や脳や気管に近いところに放射線を当てるわけですから)5年後にたとえ生存していても元の生活は望めないと感じたから。開業医の沈黙の理由がわかったような気がした。あきらめたわけではないけど、闘わないという選択肢もあるのではと感じた。死ぬつもりですか、という質問はある意味、正しい指摘だったから腹立たしく思ったのかも知れません。どうせ死ぬのであれば、丸山ワクチンが効くかどうか試してみたいというのは付け足しのようなもの。告知した医師は「100人ぐらいガン患者を診たけど、治療を断ったのはあなたが初めてだ」とも言った。そのときは、心底情けない気持ちになった。丸山ワクチンが効かないことを証明するために、丸山ワクチンを試したという結果になるのだろうか。そうなったら、死んだあとだからどうでもいいけど、きっと嘲笑を受けるだろうと。今日も丸山ワクチンを打つ日。