イタリアでの国際ガン学会

1974年(昭和49年)国際ガン学会で丸山千里教授らは治癒3例を含む8症例の発表を行なった。そのすべてが丸山ワクチンの単独使用によるもの。抗がん剤放射線治療などを併用しない数少ない症例でした。ちなみに、1974年は横井庄一さんが帰国した2年後、札幌で冬季五輪が開催されたのも1972年でした。


症例1 九州大学医学部第一外科より提供された症例。患者は78歳の男性。(某国立大学名誉教授)昭和45年9月7日初診。結腸ガンの転移による肺ガンで、レントゲン所見上左上肺野に3個の陰影。患者の家族と主治医が協議の結果、最初よりワクチンの単独投与を行なうこととなり、治療を開始したところ注射4ヶ月で陰影はすべて消失し健康を回復した。

症例2 東大胸部外科で肺ガンとの診断。67才の男性。昭和45年6月10日初診。レントゲン所見上右下肺野に鶏卵大の陰影が認められた。患者の希望で、手術前に一応ワクチン療法を行なうことになった。腫瘍はしだいに縮小し、注射開始後5ヶ月で陰影は完全に消失した。この結果は東大の胸部外科の主治医からも確認された。

症例3 築地の国立がんセンターで診断のついた胸縦隔腫瘍の患者。50歳の男性。昭和45年10月26日初診。検査の結果、腫瘍が大動脈に癒着していたため、切除によって大出血を起こすことが懸念され手術は中止された。余命1〜2ヶ月との診断を受ける。患者家族の切なる希望によりワクチンを開始。徐々に腫瘍は縮小の傾向を示し、2年8ヶ月で治癒し、レントゲン所見上、正常を示すようになった。以降、この患者は再発を恐れて14年にわたりワクチンを継続している。尚、がんセンターの主治医にはワクチン使用を秘していた。



いつか私もこの症例のなかに加わりたい。今のところは願望です。