ガンになったら肉を食べなさい

「がんになったら肉を食べなさい」 先日、図書館に出かけた際に目についた本で2011年7月29日の発刊。とうとう出たかという気持ちです。ガン患者が肉食を避けるのは半ば常識となっていますが、それがなぜか、はっきりした理由を理解していないのです。逆にガンになったときに肉を食べるべし、という主張には、よくぞ、そこまで言い切ったという思いがします。


というのも、仕事柄、動物を相手にしていると次のような事実を知ってしまいます。猫科の動物は本来、完全肉食獣。だからといってガンが多く発生するということはありません。これは統計をとったというわけではありませんが。調子が悪くなったときには、オカカご飯ではなく、肉100%のスープにするほうが元気を取り戻すことが多いのです。逆に草食獣のうち、葦毛の馬はメラノーマというガンによくなります。草食のチンパンジーと比較して人間のほうが癌になりやすいという報告も耳にしたことがありません。


ガンの患者が玄米菜食を実行しているのは、それは、ガンを患ったあとに玄米菜食を実行している人のほうが長く生存しているという報告が多いからです。がんになったら肉を食べなさいというのは目を引くためのタイトルで、実際は肉も食べても良いというのが本の内容です。栄養失調に近いところまでタンパク摂取を制限するとガンに対する抵抗力も低下することでしょう。大豆タンパクやたまには魚からタンパク質を摂取するのは当然のことです。しかし、ガンの患者にかかわらず病人は食欲が低下することが多く見られます。はたして、そのような時に無理やり食べることが病状の回復にプラスになるのかどうかということも合わせて考えてしまいます。食欲がないときには、特に肉を食べたくなくなるのは本能的なものかもしれません。本の内容はこれからしっかり読んでみますが、これで考え方がちょっと変わるかもしれません。