不定期の診察日

先日、ガンの告知を受けた耳鼻科に診察を受けに行ってきました。大きな総合病院です。相変わらず待合室には大勢の患者さんたちが診察を待っています。医療技術が進歩してきており、病気の予防法が一般にわかってきているのにかかわらず病院に患者の数が増えているように見えるのはなぜかという気がしてきます。


鼻から管を入れて内視鏡でガンの大きさを確認します。「表面的には前回と大きさには変わりがないようでね。身体の調子はいかがですか。まだこのままで様子をみるつもりですか?自然治癒というのもまったく無いというわけでないのでがんばってください。貴重な症例なのでこれからも定期的に診せに来てくださいね。」 私がドクターの立場であれば、きっとこれぐらいは言っていたと思う。観察するだけで医療費を支払いに来てくださっているのですからありがたいものです。患者であふれているこの病院ではそんなことばは無く、「まぁ、こんなところですね」といわれただけ。治療を断わっている患者には興味がないというふうに、患者の立場としては邪推してしまいます。ともかく喜ばしいことです。


前回にうけたMRIの結果について説明をお願いしました。ガンが写っているというだけでは納得がいきません。どの程度の大きさになっているかはっきり確認しておきたかったのです。ところが、水平の輪切り映像には患部が写っていなかったのです。垂直の輪切り映像でガンの大きさが分かるので、「問題ない」 ノープロブレムという説明です。これで1万円の出費だったんですが、この年になって、また人生経験をさせていただきました。こういう経験が大事。自分の仕事に活かせるのですから・・・でももう遅いようにも感じてきます。 もっともっと長生きをして、この医師が驚くほどに回復してみたいと大胆な欲をいだいたりしますが、現実はもっとシビア。そうは問屋はおろさない。はてこの意味はなんだったっけ?