グリーフケア

死ぬことが免れないのであれば、痛みがなく、おだやかにあの世に旅立ちたい。まぁ、死んだあとは痛みも苦しみも感じることはない。しかし、その旅立つ人を見送る立場にある遺族などのなかには葬式のあとも長く苦しむひとがいるという。あの時、こうすれば良かった、こうしてあげれば良かったと思うからだという。こんな死別体験は死亡率をも高めるという。家族を失った悲しみは人それぞれではあるけれど、その本人にしか分かりえないことです。


周囲にいる人間が、頑張ってね、と安易に励ますことは不適切な場合も多いという。いつまでも泣いていないで、これからはあなたがしっかりしないと、これもプレッシャー。あなたの気持ちはよくわかるなどと共感のことばも遺族にとっては不快に感じる人もいるようだ。一周忌や四十九日などの法要の行事は家族に悲しみの気持ちを忘れさせる効果も含まれているという。では、自然葬で葬儀を執り行いたい希望のわたしの場合、家族はどういう状態で過ごすことになるのだろうか。などと考えたりする。


グリーフケア。残された遺族をケアする組織があるそうだ。葬儀業者の公益社が主体の「ひだまりの会」、そこから発生したNPO法人・遺族支え愛ネット。おなじ境遇にあるもの同士が語り合うことによって癒されていくという。こういう組織があれば、将来、故人の立場になるものとしても安心できるというものです。