欲に迷うものは貧者

体重が10キロほど減っているのは他人から見ても感じられるわけで、「どっか、悪いところがあるのでは」などと挨拶代わりに言葉をかけられるときがある。「ダイエットで身体が軽くなって、ぐんぐん、調子はよくなる一方だよ」などと答える反面、心の中では、また、ウソをついてしまったという気持ちがしないでもない。あと1年ほど経ったときに、やっぱりあの時はすでに調子が悪かったんだ、などと思われるのを想像する。私にも本心を告げなかったんだ、と相手に思われるのはつらい。しかし、体調はといえば、別段悪くないわけで、まったくのウソというわけではないのだが・・・


このところ、鼻がつまったり、診察を受けた際の内視鏡の検査でガンが大きくなっていることを告げられたりしたことで、セカンドオピニオンを受ける気になった。でも、先々のことを考えたりしている状態はあまり心地よくない。この先、自分が何をしたいのかに気がつかないのは不幸なことです。片岡鶴太郎さんの本のなかに書かれてある言葉。今はまさにそんな状態。漢方やサプリメントでガンに対抗しようという姿勢はまさに自分が何をしたいかに気がついていない状態になる。生命欲に迷っている貧者・・・


免疫力を低下させるような現在の標準治療を断わり、丸山ワクチンを選択し、正しい食生活(酒を除いて)を併用して、費用をかけずにガン体質から脱却したいとの考えをまっとうすべきか。片岡鶴太郎さんは鯉の絵をよく描くという。鯉はまな板にのせて目をふさぐと、じたばたせずにじっとしているという、覚悟が良いというか、じつに潔いものだといつも感心していると・・・先日、セカンドオピニオンを受けに出かけ上野公園に立ち寄ったさい、不忍池にはと大きな鯉がぞろぞろ、近づくと口をあけて餌をねだって集まってきた。鯉の寿命はだいたい人間と同じくらい、40〜50年ほどは生きるという。なかには100年ほど生きる長寿の鯉もいるといわれる。しかし、しかし、まだ、まな板の鯉にはなりたくない。一貫しない内容。今日はつぶやきです。