セカンドオピニオンに持っていく状況を記した文章

血が混じった痰がたびたび見られたことから、近隣の耳鼻科に出かけたのは20年5月28日のことでした。内視鏡の検査で上咽頭部に出来物が認められるということで総合病院に行くように指示を受けました。それもすぐに出かけたほうがよいという説明でした。近所にある総合病院ではCT、MRI、PET検査、局所の細胞をとっての病理所見から20年7月1日に上咽頭ガンと告知を受けました。組織所見ではリンパ上皮癌、と診断されました。腫瘍の直径はだいたい1.5センチぐらいでした。


頭頸部の癌のうち上咽頭ガンだけが手術適応がありません。したがって、まず放射線だけの治療をおこなって経過がよろしくないという時には手術という選択枝がなく、抗がん剤併用放射線治療が標準治療となっていました。放射線治療に関しては抵抗感はありませんが、抗がん剤については避けたいという気持ちがありました。セカンドオピニオンに出かけた病院でも選択肢はひとつだけ(放射線抗がん剤)といわれたことから、この治療法を断わることにしました。


長年、獣医師として働いてきました。それで、抗がん剤に関してはガンに対抗してくれる薬だとの認識がありました。抗がん剤を組み合わせることによってさらに効果が増すという認識もありました。今回、自分がガンになったことからいろいろ調べてみたところ、標準の治療は私にとっては受けるに値しないと考えるようになりました。告知を受けた時から丸山ワクチンを続けていますが、これで治るという確信があったわけではありません。その判断は正しかったようで、徐々にガンは大きくなっていることが確認されます。


放射線抗がん剤で治療すると口内炎という副作用が必発とのこと、以前より口内炎がたびたび出来る体質でもありました。口内炎があると食事が満足にとれないことは経験済みです。さらに、高血圧、そして緑内障という持病もかかえています。治療を受けてもだいたい60%の5年生存率であると宣告を受けましたが、そうであれば私の場合は、残りの40%に含まれるに違いないと強く感じました。


癌の告知から1年5ヶ月経った時点で、MRIとPET検査を再度受けました。告知から3年目にあたる最近には3度目のMRI検査を受けています。告知された時から治療を断わっているのですが、丸山ワクチンだけは続けています。現在の状況は徐々にガン組織は増殖しているようです。すこし追い込まれてきたという精神的な圧迫を感じるときもあります。夜に目か覚めて、それから眠れないときもあります。


近々に代替医療を実践している病院へこの文章を持ってセカンドオピニオンを受けにできかけ来ます。代金は1万円です。金額についてはさんざん悩みました。でも、その資料にするためのMRI検査は8千円ほどかかっています。(自己負担分) さらに診察料2回分、依頼の時と結果を聞くときに・・・


治療を受けないのですから、セカンドオピニオンを聞きに出かける意味はないのですが・・・状況を把握しておきたいという興味は高くつきます。