感謝の気持ち

安保教授の理論によると、ガンに対抗するためにはリンパ球を増やさなければならない。そして、その為には副交感神経を交感神経より優位にする必要があるという。気持ちをおだやかにすることが肝要であると、日頃から感謝の気持ちを持つことがガンに対抗する力を増やしてくれるそうだ。ガンも末期になると家人の世話になるので、家族に対しては常に笑顔で接して印象を良くしておくことが、一石二鳥で、免疫力を高めることになるという。でも、それがなかなか難しい。


我が家のかあちゃん、まったく相方がガン患者であると思っていない。力仕事を言い付ける。食事内容も、私だけが玄米だ。それも私が作っている。食事内容についても協力的とはいえない。肉を食べないと力が出ないといって、まったく考慮が感じられない。肉をより分けながら食べる瞬間に、時として怒りがこみ上げる。今、交感神経が優位に立ったと判るけど、抑えようがないときもある。きっとそのときガンは大きくなっている。ガンを患っていることを考慮してもらいたいという甘えがあるのだと分かっていても抑えることができない。その他、交感神経が優位になる時は、ふと言われた言葉であったり、目線であったりもする。ガン患者が先に死ぬとは限りません。大地震が発生し、大津波が押し寄せてきて、ガン患者の私だけが命を取り止めることもありうる。こういう風に考えれば、怒りも収まるのですが、これでは一時的な収拾の仕方でしかありません。


最近、怒りを感謝に変える方法を発見しました。それは「許す」という気持ちです。上から目線ではありますが、許すという気持ちを持つと、肩からすっと重荷がとれてしまうのです。ガン患者の気持ちはガン患者でしか分かりません。長年、医学を学んできた私でもガンを患ってのち、初めて知ったことは多々あります。すべて、許してあげましょう。ガンもトモダチか? ちょっと微妙。