過去を振り返る

ガンの告知を受けたのが2008年の7月で、治療を受けても5年生存率が60パーセントだというのもあって、示された治療は断わりました。それは、放射線に併用するという抗がん剤治療に納得がいかなかったせいでもあります。抗がん剤使用で延命は期待できるかもしれないが、根治は期待できないと思っていたからです。犬や猫の場合、効果判定に5年生存率という数値を使うことはありません。平均寿命が20年ほどの動物に対してまったく意味がないからです。もっぱら使われるのが平均存命期間という指標。抗がん剤を使用したことで、そのままほおっておいた時と比較して生存が2、3ヵ月増すことがエビデンスとして通用している。これに価値があると感じる人はほとんどいないでしょう。


寿命が犬より3〜4倍も長い人間の場合は動物の寿命との比較から、存命期間が延びるという考えにはなりません。犬で3ヶ月の延命が認められるのであれば、人間でも3ヶ月ほどの延命しか認められないと考えるほうが妥当でしょう。抗がん剤の多くは細胞のDNAを傷つけて細胞の分裂をさせなくさせる薬剤です。


さらに、抗がん剤を使用した後、再発や転移が起きた時に、ガンの大きくなるスピードが増すことはほぼ間違いありません。その理由は体の免疫を担う細胞、活発に分裂を繰り返している細胞が抗がん剤によってダメージを受けるからに他なりません。さらに、抗がん剤を使っていくうちにガン組織が抗がん剤に対して抵抗力を獲得していくという事実も認められます。抗生物質が使用される際と同様のことがガン治療においても起きている。むやみに抗生物質を使わないというのが常識になっているにもかかわらず、ガン治療においてはまったく省みられていないのが現状。現在のガン治療が根本から否定される日が来ることは、ほぼ間違いないと思われます。


丸山ワクチンと玄米菜食でガンと向き合う日々。最近は寒天にはまっています。