丸山ワクチンによる最初のガン治療

丸山千里著「丸山ワクチン」 65ページより、要旨―内容のあらまし。

ワクチンをガン患者に最初に用いたのは1964年だった。その第一号がだれだったかは記憶にない。私の専門は皮膚科であり、ガンの患者にぶつかることはきわめて少ない。知り合いの内科や外科の先生にお願いして、使ってもらったのである。東京、中野区にある佼成病院の外科部長 小金沢滋博士も、初期のころからワクチンを使ってくださっていた。

52歳の主婦Nさんは、開腹したときはもうガンは手術不可能なところまで進んでいた。小金沢博士は、手術を胃腸吻合だけにとどめ、家族には患者の生命はあと2〜3ヶ月だろうと伝えた。家族の必死の願いを聞いているうちに、小金沢博士はふと私のワクチンのことを思い出したのである。1965年10月。小金沢博士は日本医大の講師をつとめており、研究のことを知っていたのだ。小金沢博士はワクチンの効果についてはほとんど期待していなかった。まず時間の空費でしかあるまいと考えていた。

ワクチンは私の要請にしたがって週2回注射されることになった。注射を続けていくうちに、患者の状態がみるみる良くなっていくのが分かった。レントゲンで腫瘍も著しく縮小していることがわかった。胃の幽門部が開いていった。Nさんは正常に食事ができるようになり、そのため体力も回復していった。どんどんよくなるいっぽうで、9ヶ月後には腫瘍はほぼ消えたのである。その後、Nさんはワクチンを打ち出して11年を経ている。元気で働いているという。

このようなすばらしい報告があいつぎ、私は自信をもった。でもまだ学会に発表することには、慎重を期した。結核ワクチンでガンを治す。だれも信用しくれまい。信用させるのには、ただ実績だけである。ワクチンの濃度はどの程度がだとうなのか、注射は毎日がいいのか、いろいろやってみなくてはならないことがあった。


私のケース、ガン告知からおよそ34ヶ月が経つが、残念ながら、いまだ、ガンは消えず。かすかに大きくなっているのも認められるところ。 毎日注射にすべきだろうか、週2回に変更すべきだろうか? 次回のブログは「丸山ワクチン」の67ページから。