頼るべきは自分自身

未曾有の大地震、そしてその被害を受けた原発、まだまだ予断を許さない状況です。予想をはるかに超えた自然の力を目の前でまざまざと見せつけられると、人間の力の及ばない別の世界があるのではと思えてきます。一ヶ月ほど前に、「ヒアアフター」という映画が公開され、見に出かけました。マットディモンが主演で、その主人公は死者と話が出来る超能力をもっていて、残された家族に死者の言葉を伝えるというストーリーです。ガンの宣告を受けたものとすれば、死後の世界は最大の関心事。少々理解しづらい部分もありましたが、それなりに感動できる内容の映画でした。映画のオープニングシーンで大津波の場面があることから、今回の大地震の後、残念なことに、すぐに自粛という形で放映は中止になったようです。


シンガーソングライターの杉浦貴之さんは1999年、28歳にしてガンの宣告を受け、医師からは「余命は長くて半年、2年後に生存している確率は〇パーセント」と家族に告げられたという。それ以降、自分でこの病気を治すというスタイルで、医療に頼らずに生き抜いてこられたという。「メッセンジャー」という雑誌にみずからの体験談が書かれてあります。次のような内容の文面です。


世の中には宇宙からのメッセージを受信することがいて、その人が「ぼくの伝える言葉は神様からのメッセージだから、言うことを聞けば、病気、ガンは必ず治る」と言ったという。その言葉に心酔し、すがりついたという。彼が薦めるサプリメント、健康食品を購入、薦められた浄水器も購入、さらに薦められたカードを買った。それは免許書ぐらいの大きさのカードで、それを食べ物の上にかざすと食べ物に宇宙からのエネルギーが取り込まれて、食べると、だんだん元気になっていくという代物で5万円だったという。また、お経が書かれてある紙があって、それを家の周りに埋め込むことで、家の波動が上がり、家族全員が元気になるという。それは10数万円。今でも家の周囲の土に埋め込まれてあるという。次に「あなたの家にあるひな人形に邪気が入っている」と言われて、母親が大事にしていた雛人形をゴミに出してしまったことなど。何てことをしてしまったのだろう。毎年、3月3日を迎えるたびに、今でも胸が痛くなる。親の愛の深さをかみしめる出来事だったとあります。


ガン患者は時として間違った選択をするときがある。すべての不運を神さまのせいにすれば一時的には納得できるかもしれない。でも、それではガンから逃れることは出来ないと感じます。最近、気功に興味がわいてきているのです。これは、ぎりぎりセーフか?


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