「ガンが食事で治るという事実」より

外科医の済陽高穂医師は自分や後輩から手術を受けた患者さん1406名のその後の5年生存率を調べたところ、52パーセントであったことに衝撃を受けたという。それからガンの食事療法に理解を深めたという。大勢のガン患者を治療してきた経験から、適切な3大療法とともに食事療法を加えることでガンが治癒、改善する割合が格段に高まったという。精神科医の星野仁彦医師はみずからの大腸ガンを手術したあとの再発、転移を自己流のゲルソン療法を実行することによってガンから生還することができた。星野式ゲルソン療法は、極度の塩分制限、油脂および動物性蛋白質の制限、アルコール・カフェイン・タバコ・精製された砂糖・人工的食品添加物などの禁止を特徴としている。


ガンを食事で治す為に一番に重要なことは野菜ジュースを摂取すること。これが2人の医師に共通して主張している部分だった。1日に2000cc程度のニンジンジュースを含む野菜ジュースを飲むこと。現在、私がジューサーで絞って飲んでいる野菜ジュースの量はせいぜい1日1回200ccほど、推奨されている量の10分の1。まったく足りていなかった。


紙パックの野菜ジュースも1箱が200cc。箱に77キロカロリーと書かれてあるので、10本分を摂取することで、1日の必要カロリーのだいたい2〜3分の1を野菜ジュースで補うことになる計算だ。起きている間、約1時間おきに野菜ジュース、ワンパックを飲む計算にもなる。もちろん、市販の野菜ジュースではなくて、旬の野菜を使って新鮮なジュースを作って飲むことが望ましい。今までの経験から、ニンジンジュースを1リットル得るためには1日分で1000円ほどを購入する必要があると思う。他の野菜で1リットル分を絞るには、たくさんの量が必要になる。たぶん1500円ほどの野菜を購入しなければならないだろう。1日2500円×30日分で7万5000円(月)。結構な額の支出になる。これをどれだけの年月続けることになるのかは人によって決まっていない。


小さな家庭菜園を育てている観点からの別の考えも浮ぶ。葉ものを育てるのは極めて難しい。無農薬にすればもっと難しい。うどんこ病になったりする。そこから考えるのは、プロによって大事に育てられたクリーンな野菜を独り占めにしてよいものだろうかということ。おりしも東北地方では大災害がいまも困難な状況が強いられている。福島産の野菜が風評被害にあって流通しにくい状況にあるという。これからは野菜の供給量はだんだん減っていくことでしょう。ガン患者であるということで、健康的な野菜を独占するようなことしても良いものだろうかという気持ちが生まれる。ガン患者だけでなく、健康な体を維持するためにもたっぷりの野菜をとることは大事なこと。だれもがこの重要性に気づいたときは、もっと野菜不足になることでしょう。・・・この文章の結論はまだ思いつきません。