寒天に抗がん作用

寒天には抗がん作用が認められているという。寒天がテングサやオゴノリ、エゴノリなどの海草からできていることから素直に理解できるところです。思い立った先日から食べている。摂取の仕方は簡単。玄米を炊く時にいっしょに入れるだけ。もちもち感が増して美味しくいただけるという効果もうまれます。


寒天が分解してアガロオリゴ糖が生成される。このアガロオリゴ糖にガン抑制作用があるとのこと。関節リューマチの改善効果もあるという。宝酒造バイオ研究所が行なったマウスを使った実験によると、ヒトの大腸ガン細胞を移植した後、3%のアガロオリゴ糖を含有する水溶液を自由に摂取させた場合、2週間ほどで腫瘍重量は半減し、なかにはガンが消失したマウスもいたとのことです。アガロオリゴ糖は、アポトーシスを誘導し、ガン細胞の増殖を抑制する。作る際に酸を加えることによってアガロオリゴ糖は出来やすくなる? 詳しくは「寒天」と「ガン」で検索されたし。


→ NHKのガンサポートに、こんな体験談が紹介されている。

主人が平成8年食道癌の手術。平成12年・15年に腎臓・副腎に癌の手術をし、翌年10月より、腎臓の周辺に数個の癌の転移が分かりましたが、手術不能とのことで、インターフェロンの投与が始まりました。 17年4月中旬までに、80本ほどのインターフェロンを投与しましたが、ほとんど癌の大きさに変化がないまま体がダウンしてしまい、4月13日に救急車で市民病院に入院しました。
そのときの状態は、高熱が続き排尿・排便が不能となっていました。入院後も熱が下がらず、5月の中旬より内科での診察もうけ、5月末になって、やっと自分で箸が持てるようになりましたが、排便は、浣腸して、やっと1週間ぶりにでるという感じでした。4月30日にCTをとりましたが癌は以前と同じ状態でした。6月1日に“ためしてガッテン”で放映された“かたまらない寒天”をみて、マウスでの実験とのことでしたが、2日に早速作り、その日より主人が食べ始めました。

数日後より下剤だけで排便があるようになりましたので、これだけでもありがたく、続けて食べていました。 5月の中旬に少しずつ抗生剤や、解熱剤を使わなくても36度台の熱で収まるようになり、インターフェロンの再開ということになりました。私たち家族はこれ以上の体力の消耗は耐えられないので、もう一度先生にお願いしてCTを撮ってもらい、説明を聞くことにし、6月17日にCT検査をしていただきました。すると『2ヶ月間インターフェロンをとめていましたのに、思いもかけず、癌がずーっと小さくなっていました』との先生のお話で『嬉しい誤算』とのことです。私は“固まらない寒天”のおかげだと思うのです。たまたま、体に合ったのかもしれませんが、癌で苦しむ方の参考になればと思います。2006年3月22日


われわれ獣医師にとっても寒天は身近な存在。抗生物質の感受性テスト、感染菌の同定にはシャーレのなかの寒天培地が使われているのです。余計なことですが。