ガン患者が最近に思うこと

最近の最大の関心事は福島原発のこと。日替わりで状況が変化している。つい先日はとんでもない天文学的な放射線の数値が検知されたと発表されて、もはやこれまでかと思わされた。風評被害に気をつけるべしとの記事を載せた雑誌や新聞、おなじ紙面でその風評の発生源のなる記事が載せられている。衝撃的な見出しが読者をひきつけるという、売上げを上げるためのテクニックが使われているからであろう。今のやり方が間違っているという専門家を招きワイドショーで解説させる。「この方法ではダメだ」と、そんな優秀な専門家なら、こんなところに居らずに、即刻に現地に行くべきではと感じてしまう。情報公開、専門的なことがらを一般人に語りかけても、ますます誤った風評が起きるだけ。全世界が注視する日本の対処、当然のこと。原子力がなければ生活は成り立たない。電源が作動し、原発がコントロールされるようになったとしても、今年の夏、クーラーは使用できるのだろうか。陣頭指揮に当たるべき総理大臣も東電の社長も体調が悪くなったとの報道。責任という重圧がストレスとなって体調を崩したのだろうか。ありうることだ。無策、無責任と、さらに背後からとどめをさすマスコミ。きっとこれは、責任者がチェンジすれは、状況は好転するという安易な考え方によると思われる。政治を見ても分かるように、チェンジしたところで混迷は深まるだけ。明日をも知れないガン患者、最悪の事態が起きるといわれても動揺する気持ちは起きないが、暗い気持ちになってくる。