イボをとる方法

イボのことを尋常性疣贅といいます。イボの原因はパピローマウィルスの感染によることはよく知られています。このイボをとるには3つの方法があるようです。厳密には4つ。最初には、だれもが「イボころり」を試してみることでしょう。


1つ目は手術でとってしまうという方法。現在ではレーザー手術で行なわれているのでしょうか。以前は液体窒素を使った冷凍凝固という方法がもっぱら使われていました。


もう1つはハト麦(漢方名―ヨクイニン)を摂取するという方法。動物でもイボが出来る場合があり、わたしの治療では、もっぱらこの方法を第一選択にしていました。ほとんどの症例でイボが消えていきました。番外法、おばあちゃんの知恵的方法に、茄子のへたをこすりつけるという方法もあります。これは、きわめて安くつきます。


3つ目の方法。催眠暗示によってもイボがとれることがあるといわれています。「イボがだんだん小さくなる」「イボがとれる」という直接暗示を与えるのですが、その際に液体窒素を綿棒の先につけてイボへ押し当てるイメージを与えておくことが効果的だとあります。イボの部分が冷たくなる感覚を患者が持つことが重要だそうです。さらに、目が覚めたあとはイボに注意を向けないように、催眠療法を行なっていたこと自体を忘れるような暗示(後催眠健忘)も加えておくとさらに効果的なようです。これは処置のあと、イボがまだあるという状態を気にしていると「イボはなくならない」という自己暗示のほうが強くなって効果がでにくくなるからといわれています。実際に、この暗示をかけられた患者さんの多くはイボがとれていくようです。


ウィルスが原因であることがはっきりしており、目に見えている体の一部分の異常が精神状態をコントロールすることで改善される。これは、わたし同様にガン患者のみなさんにとっては、注目したくなることであろうと考えます。ハト麦には皮膚や粘膜にできた腫瘍などの異常細胞を正常な細胞に引き戻す作用があります、という中国家庭医学研究所のトウ・アンシュウさん(申し訳ないですが、漢名が表示しにくいのです)の言葉も紹介しておきます。そして、さらに重要なこと、高価な薬はきっと効果も高いという自己暗示を加えないでおくこと、これが重要な点でもあります。高価な治療は避けること、賢明なことです。