放射線による治療

先日のコメント、我が家の愛犬にガンが発症して放射線治療を受けたというコメントをいただいたことに対し、そこまでする必要はないだろうというような感想を書いてしまったことを反省しています。ガンを治療する上で、放射線治療はまだまだ発展する余地があると考えているにもかかわらず、思い込みで批判してしまったことを恥じています。後から気づく、脳へガンが転移してしまったのかもしれません。現在の放射線治療をそのまま愛玩動物に適応すると先走りして想像したことが原因です。人より手間の掛かる動物に高い治療費をかけて、リニアックの放射線治療を受けることを考えてしまったのです。


現在、前立腺ガンと舌ガンなどで、標準治療となっている小線源療法、ブラキセラピー、さらには現在治験段階にあるホウ素中性子捕捉療法が動物に対しても用いられ始めているのかも、という気持ちが頭の中で起きました。犬や猫での症例か積み重ねられて、動物への経験が再び人の医療にフィードバックされるのであれば、医学の発展という見地からも、これはすばらしいことです。みずからの了見の浅はかさを恥じるとともに、コメントを頂いた方に対して、心よりお詫び申し上げたい気分です。


放射線治療は、この先も有効なガンへの対抗手段のひとつであることは間違いありません。そして、現在の生活に原発は必要不可欠な存在であることも感じます。現在、原発の被害を食い止めようと頑張っておられる英雄に値する方々に頭がさがります。