放射能の健康被害について考えてみた

少量の放射能は身体に良い。これはホルシミス効果と呼ばれている。多くのガン患者はそれを知っているから玉川温泉に出かける。一方では、放射能は少しでも身体に悪影響があると考える人もいる。ガン早期発見のためのレントゲン撮影も少なからず影響があると主張する人もいる。患者をレントゲン室に残して、部屋から退出するレントゲン技師をみると患者の気持ちは不安になる。今までに患者の立場に立ったことは何度もある。


動物病院でもレントゲン機器はよく使われている。撮影する際には獣医師の場合はレントゲン室から退出することない。動物を動かないように押さえていなければならないから。防御服を着ていても、防御メガネをかけていてもわずかでも被爆しているであろう。その役割は看護士に任せて、さっさと獣医師だけが部屋から出て行くというのはできない相談だ。それでも、獣医師がガンを患うリスクが高いという印象は受けていない。(わたしの場合は除外している) だから、放射線量に関しては、それほど敏感になる必要はないと感じていた・・・今までは。


今回の福島原発の被害を受けて、放射線の影響に関する詳しい報道がなされている。70万マイクロシーベルト(700ミリシーベルト)の放射線を一度に浴びると髪の毛が抜けるなどの影響があり、40万マイクロシーベルト(400ミリシーベルト)でも白血球のうちの特にリンパ球が減少して免疫能が大きく低下するとテレビで報じられている。一方、新聞記事では胃のレントゲン検査で浴びる量が600、肺のばあいが50、普通に暮らす人間が1年間に浴びる自然からの線量が2400マイクロシーベルトで、とプラス1000マイクロシーベルトが一般人の年間に浴びても身体に影響がない許容範囲と書かれてある。


さらに、1回のCTスキャンで浴びる量が6900マイクロシーベルトだとも。昨年に、CTスキャン検査を受けた際には、スキャン部位を間違っていたという理由で、1週間に2度、CTスキャンを受けさせられたことがあった。この新聞記事が正しいならば、CTスキャンを一度受けることで、一般人が年間に浴びる許容範囲(2400+1000)を超えていることになる。放射線量が年間1万マイクロシーベルトまででは健康被害はないと考えられているともある。2回も受けたからそれも超えている!・・・免疫能に影響がなかったのだろうか?