5年生存率が60パーセント

2年8ヶ月前に告知を受け、抗がん剤放射線治療を併用する治療法を薦められたときにいわれた言葉。この治療を受けたときの5年生存率は60%です。上咽頭ガンは手術で取り去ることができないのでそれが唯一の治療法だった。


「ガンは宿命、癒しは運命」の著者 関根進さんの場合は抗がん剤の投与と放射線照射で食道ガンを小さくした後、摘出手術を受ける段取りになっていた。抗がん剤放射線の併用で(・・・天仙液とSODもひそかに飲んでいたようだが)見た目、ガンは跡形もなく消えてしまったことから、その後に受ける予定だった摘出手術を断わったという。医師は「7ヶ月か8ヶ月すると必ず再発するからね」と脅しの言葉をその背中にあびせた。


医師から示された、私の上咽頭ガンの場合の60%の5年生存率は、1年目に再発してその後4年以内の亡くなる、2年目に再発してその後3年以内になくなる、4年目に転移が認められて、その後1年以内に亡くなる、などを合算した数字になると考えた。 2年目に転移が認められた場合、その部位を新たに治療して3年以上生存すれば、このデッドの40%に含まれることはない。であれば40%の死亡率の数字には楽観することはできない。


このことから、再発や転移はほぼ100%で起きるのではと想像した。5年生存率が重要視されるのは、治療を受けて5年経てば、ガンはほぼ終息したと、その後は死に至る割合も格段に低下することからだといわれている。上咽頭ガンの場合だけは、5年生存率を示されただけでは、患者として判断はできないであろう。治療を受ければ一旦はガンの縮小は期待できる。それであっても5年生存率が60%である。治療を受けることでガンの進行が早められるケースも少なくないのではないかということも考える。医師が治療を薦めるのは、放置しておけばすぐに死に至ると思っているからだ。


現在は告知から2年と8ヶ月目、3年生存率は問題なくクリアーできそうだ。生活の質という面ではまったく問題が生じていない。健全な精神も維持している。しかし、今後、新しい選択肢が生まれればそのときは節操もなく、とびつくかもしれない。