不安と期待が交錯する

検査結果や状況から察するに、初期ガンから進行ガンに普通に移行しているようにみえます、という内容のコメントを頂いた。確かに自分でもそう感じている。若葉マークのガン患者、これが進行している状態なのかとも思う。最初に近くの耳鼻科に出かけたのは痰に血が混じっているのが頻繁に見られるようになったから、その他になんら症状はなかった。なぜか今は痰が水溶性に変わり、血が混じることがなくなっている。なぜだろう、炎症が治まってきているのだろうか? 聴力が低下している。しこりのようなものを感じる。痛みはない。耳鳴りを感じるときが多くなった。なぜ、転移しないのだろうか、頚部リンパ節が手でさわって分かるくらいに腫れてこないのだろうか、だからといって、PET検査を受けてそれを確かめる必要は今のところ感じていない。丸山ワクチンを継続していることでガンに対抗するモチベーションが高まっている。ガンのために生活の質は下げたくない。現在の状態は無治療でのガンの推移をたどっているだけなのだろうか?


抗がん剤の名前をひとつあげるとすれば、一番にはイレッサ=ゲフィチニブが思いつく。よく新聞に取り上げられているからだ。その後は、シスプラチンや5-FUという古典的な抗がん剤が思い浮かぶ。これは私がガンの告知を受けた際に医師から薦められた抗がん剤だ。獣医師にアンケート調査をして、思いつく抗がん剤をあげてもらえばきっと次ぎの抗がん剤があげられるであろう。ビンクリスチンとドキソルビシンだ。これらの抗がん剤は点滴する際に注意が必要だということがどの成書にも載っているからだ。皮下に漏れると壊死を起こしてひどい炎症を起こすこと、最悪の場合は腕ごと切り落とすことになるかもしれないとの注意書きがあること。当然、動物であっては点滴の際にじっとしていないので、危険性は人間よりも高くなる。こんな抗がん剤を使った経験がないので実際はどうか知らないけれど、効果はどれだけあるとしても、こんな刺激の強い薬を身体のなかへ入れること自体が大丈夫なの?という思いがわく。こんなリスクを経ての効果はいかがなものか教えてもらいたいものだ。なかでもビンクリスチンは日日草に含まれる成分の一部から抽出されたアルカロイドのひとつで、日々草は腫瘍を小さくさせる作用が昔からいわれている。美しい花には恐ろしいほどのパワーが含まれている。悩ましいほど。