がん温熱免疫療法

読み返してみると。わけが分からんようなことを書いていると感じてしまった。前回のブログの内容だ。ガン細胞がみずからの特徴を隠してしまうことに関しては違う方面からガンに対してアプローチを進める本にも書かれてあった。最近に読んだ本、ガンの本質を的確にとらえていると感じられた。本の題名は「京都府医大のーがん温熱免疫療法」 吉川敏一著。本の題名からはとりたて目新しいような内容ではないと思ったが、読んでみるときわめて興味深い内容だった。ガン細胞は一般の普通の細胞に比べて熱に弱い。温熱療法というのは昔から行なわれていた。もともとガン細胞はその人の体内にあった細胞が変化したもの、それがガン細胞に変化すると、免疫細胞の目を逃れる手段を身につけ、うまく攻撃をかわすようになるという。温熱療法はガンを異物として認識しやすくする作用があるという。放射線治療抗がん剤治療も温熱療法を併用することで平均生存率が大幅に伸びる。さらに京都府医大で行なわれている最新の治療は免疫療法と温熱療法を組み合わせた治療法で、すい臓ガンや肝臓ガンなどの難病においてその効果が発揮されているとある。


抗がん剤にはガンの成長や転移、浸潤などを促進する場合があることが、最近になってわかってきました。温熱療法は、このとんでもない抗がん剤の働きを防止することができます。抗がん剤が効かなくなる仕組みにはいろいろなルートがあるのですが、そのひとつにガン細胞の「NF−kB」の活性化があります。NF−kBというのは、細胞が分裂する時に遺伝子をコピーする因子で・・・(本文より) 温熱療法をするとヒート・ショック・プロティンが生み出されて、そのなかのHSP-70がNF−kBの活性化を防止するとのこと。実際 すい臓がんの症例でジェムザールと併用することによって生存率が大幅に伸びたというデータが紹介されている。HSP-70を体内で生み出す薬に「セルベックス」というごく普通に流通している胃薬があることも判った。 このセルベックスと温熱療法を併用すると、ガンの肺への転移が明らかに抑えられたという。 興味深い内容は他にも述べられている。


昔、私がガンを患う前に見たテレビ。九州のある施設が紹介されていた。高温の蒸し風呂のようなところにガンの患者さんたちが入って我慢するような治療法だった。ガンではなかったのでそんなものかと思っただけだったが、本を読んだことで思い出した。トライしてみたいと思う気持ちになった。