現実と向きあうことの大切さ

何度も書いていることだが、標準治療を断わった理由を書いておきたい。上咽頭ガンの治療の選択枝がほとんどひとつしかないこと。おなじ上咽頭ガンの患者さんが書いたブログを読んで、その治療がいちじるしく厳しい状況を強いられること、元来弱虫の性格から怖気づいたことが一番の理由。そして、治療を受けた後、5年以上生きられる60%のほうに含まれるか、生きられない40%に含まれるか、その違いの要点にあげられるものがひとつも考え浮ばなかったことも理由としてあげられる。とどのつまり、さいころを振るようなもの。なにもしないと5年以内に死に至るという前提があってこそ医師が患者に薦めることができる治療法だと感じたこと。


自分はどんな使命をおびてこの世に遣わされたのか、ガンをわずらったことで初めてそんなことを考えるようになった。これから先の人生をリセットして生きていく為には、自分が生を受けた理由、何の為に生きているのかを考えておくことは避けて通れない。賭博のような治療は同様のガンを患った人にはまったく参考にはならない治療法である。それなら、以前から興味をひかれていた丸山ワクチンを試してみようという気になった。これはきっと他のがん患者さんの参考になるはずだろうと感じた。


この正月の朝から異変が起きている。聴力が落ちていることに気づいた。昨年の冬には中耳炎に2度ほどかかった。これは粘液が耳管を閉塞したことが原因だったと思われる。突然、耳が聞こえなくなった。そしてそれは、突然に良くなった。今回はどういう状況なのだろうか。正月明けに耳鼻科の診察を受けなくてはならない。痰の量は多くないから、今回は、いよいよこれまでかという気にさせられた。ふと、いずみの会 の名前が頭に浮んだ。名古屋に本部があるガン患者の会は、患者さんの生存率が高いことが特徴のガン患者の会。入会を真剣に検討したくなった。


お小水療法を薦められそうだが、これはブログには書きたくない気がしている。



-