免疫力を高めるってどういうこと

免疫力が高まっている状態を客観的に示す指標はどこにもないようだ。リンパ球の数が増加した状態、もしくはリンパ球がアクティブに変化した状態を指すのであれば、それは生体が病的な状態におちいったことでもある。免疫力を高める薬を飲むことは、実は病的な状態にすることである可能性も考えられる。


免疫とは病気の原因となる細菌、ウィルス、ガン細胞などの侵略者を叩きのめす仕組みとされている。腸内の乳酸菌は免疫力を高めてくれているとされている。 なぜ、善玉菌の乳酸菌によって免疫力が高まるのだろうか、悪玉菌がいることによって生体の免疫力が高まると考えるほうが理にあっている。


一般に善玉菌と悪玉菌に分けられ、ピロリ菌は悪玉菌の最たるものだ。胃ガンを引き起こすといわれている。一方、ピロリ菌を除菌すると食道ガンのリスクが高まるというデータがある。さらに花粉症を抑えてくれているとも判ってきた。マクロファージはガンに対抗してくれる体内成分だが、大動脈瘤の原因は血管壁に侵入したマクロファージが放出する成分によって大動脈壁の柔軟性が欠如することにより発生することが判ってきた。


身体の仕組みには無駄がない、もっと大きく考えれば自然の仕組みにはそれぞれに理由がある。医学を信頼し治療を開始する前に、大自然に思いをよせることも大事なことだ。なぜこの治療を行わなければならないのか、これで正しいのか、自分の身体のなかからの声を参考にすべきだと感じる。ガン患者であればなおさらのことだ。


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