鼻炎アレルギー

20歳代の頃からアレルギー性鼻炎にはよく悩まされ続けた。抗ヒスタミンを呑むと眠気を催す。南天という植物から得られたザジテンという薬はあまり効果がなかったと思う。たいがいの場合、風邪などの体調不良が引き金になって鼻炎が起きていたが、体調がよくなっても鼻水だけがとまらない。ティッシュが離せない状態はつらい。ハウスダストやダニを元にした矢追抗原を注射するという治療法も毎週、受けたこともあったけど、これはまったく効かなかった。その他に、空咳が続くというような症状も起きた。この場合は、桜木の幹の樹皮を粉にしたブロチンという薬を服用したことがある。効いたかどうかは定かではないが、3ヶ月ほどで症状は治まった。それから後に「Bスポットの発見」という耳鼻咽喉科医の掘口申作さんが書いた本を読んだ。鼻炎などを含む原因不明の難病の原因は上咽頭部にあるBスポットの炎症だという。本を読んで納得できたので、横浜にある鼻咽腔炎研究所へ治療を受けに出かけたことがある。とにかく、鼻炎を治したい。


綿棒の先にクロールチンク(酸化亜鉛)という消炎薬剤の液を少し付けて、それを鼻のなかにつっこんで鼻の奥をごしごしとこするだけの治療法。取り出した綿棒は出血で真っ赤になるほどこすられる。痛みも中途半端な痛みではない。10分ほどの治療ですが、保健適応ではないので3万円ほどを支払ったような記憶がある。だいたいの要領はわかったので自分でもやってみた。自覚症状から奏効と思えるほどの効果が認められた。ほどなくして鼻炎の症状は軽快した。鼻うがいでも同様の効果があるとのこと。現在でもたまに鼻水が止まらないときなどに鼻うがいをするとテキメンに効果がある。まちがいなく効く。でも、あまり気分のよい作業ではないので、だんだん、やってみる機会も減ってきている。


ともかく、綿棒でこすっていた上咽頭部にガンが見つかった。これは偶然なのだろうか?といつも考える。綿棒でこすったとの機械的な刺激でガンが発生したとは思えない。 アレルギー性鼻炎の起きる原因が上咽頭部の炎症であり、その炎症の原因が単なる免疫異常だけではなく、ヘルペスなどのウィルスと関連しているのではないだろうかと感じている。上咽頭ガンもエプスタインバーウィルスが関与しているといわれている。上咽頭ガンの組織的な診断名はリンパ上皮ガン。Bスポット治療と同じく、刺激することでリンパ組織としての正常な働きを思い起こしてくれるかもと綿棒で刺激してみたい気持ちになる。逆に刺激を受けてガンが大きくなるかも・・・だから最後の手段です。



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