ゼリア新薬工業の株を買いたい!

子宮頸ガンの治療に丸山ワクチンが認可されるかもしれないというニュースが2010年11月11日 の日本経済新聞 電子版に載っていた。


ゼリア新薬工業は「丸山ワクチン」と同じ有効成分を、子宮頸(けい)がん治療剤として開発する。現在最終段階の臨床試験(治験)を国内で進めており、結果が良ければ2013年度末までに厚生労働省へ製造販売承認を申請する方針。1981年には承認されなかった丸山ワクチンが、医薬品として発売される可能性が出てきた。治験で患者の生存期間を延ばす効果を確認できれば申請する。厚生労働省が承認し、薬価(薬の公定価格)が決まれば発売できる。

丸山ワクチンは免疫機能を高め、がんの症状を抑える効果が期待されていた。ゼリアは76年に承認申請したが「有効性が確認できない」との理由で認められなかった。ゼリアはその後、丸山ワクチンと同じ成分で濃度を高めたものを、放射線療法で白血球が減る症状の薬として改めて開発。「アンサー」の製品名で販売している。 (引用終わり)



そこで、ゼリア新薬工業のサイトで確認してみた。免疫調節作用のある Z―100 との薬剤を使った子宮頸癌の治験が行なわれており、現在、フェーズⅢ追加試験の段階にあるとのこと。丸山ワクチンを使用している子宮頸ガン患者さんのデータは、丸山ワクチンのサイトに載せられている。子宮頸ガンという分類はないが、子宮ガンの患者さんの長期使用比率でみると、他のガンに比べて、とりわけ高いという印象はない。どんなガンに対しても効くと説明されている丸山ワクチンだが、子宮頸ガンに対するエビデンスが認められれば他のガンについても同様に期待することが出来る。さらに、上咽頭ガンは同じようにウィルスが原因となって起きると考えられている。そうであれば期待値がさらに高まることになる。大きなうねりが押し寄せてきた感がする。しかし、医薬品として承認され薬価が定まれば、現在の有償治験薬の価格にどう響くのか心配になる部分もある。アンサー10の薬価は3442円。今までの治験薬、丸山ワクチンよりZ―100が低くなることはありえない。



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