ガン患者は孤独である

ひとつ選択を間違えれば死に直結する。そして、正しい選択はだれにもわからない。それがわかっているから周囲にいる家族や知人もじっと黙って見守るだけである。これが、ガン患者は孤独という理由。こうすればガンは治ると断言するような人間は、たいがいガン患者を食い物とする商売をしており、自分の利益のためだけに治ると言っているだけにすぎないと思ってしまう。ガンは肉体的にだけでなく、精神的な苦痛をもたらすというのは、実際、ガンを患った本人にしかわからないこと。


丸山ワクチンを選択したガン患者は、さらに孤独な道を行くことになる。たいがいの医師からは無視されることになる。診察を終えたあとで、嘲笑されているのだろうと思い込み、さらに精神的に落ち込むこともある。「治験薬とはいえ、あんな水のようなものに頼るとは、かわいそうなガン患者だ」と見下されているような気になるときがある。


このブログを見て、私も丸山ワクチンを試してみたいというガン患者さんもいることだろう。ところが実際に丸山ワクチンで治療を受けるには多くの困難が待ち構えている。丸山ワクチンでの治験を受けるためには、医師の同意書が必要である。そして、医師の多くが同意書に印鑑を推してくれないという現状がある。丸山ワクチンに理解を示す医師を探す必要がある。それが見つからなければ、ガン患者の気持ちに対してだけは理解を示してくれる医師を探す。それでも見つからなければ、いま診察を受けている医師に、何度も、何度も心のうちを伝え、頼み込むことを繰り返すしかない。


経験的には文章で自分の気持ちを伝えるという方法がよいのではないかと思う。近年、ガンは治るようになっているといわれているが、本当にそうなのだろうか。直らない患者は死に直結することを考えると、治療法を選択する権利は患者にあるのではないだろうか。


丸山千里博士は、丸山ワクチンでの治療をうけるに際して次の二点を強調している。隔日にA液とB液を交互に注射することと、ガンと判ったときからすぐに治療を始めること。一般の方々にはこれが難しいところだ。一週間は7日である。自己注射を医師に認めてもらわなければ、ちゃんとした治験は実行できない。 1年の終わりが近づいている。昨年の正月の間、丸山ワクチンに期待する患者さんたちの気持ちを考えてしまった。 医師には、さらに患者の切なる気持ちを考慮してもらいたいと感じるところ。何度も、何度も心のうちを伝え、頼み込むことを繰り返すしかありません。