夢の抗がん剤、死の教訓・・・とのタイトル

急に寒くなってきたことから、街中では咳をするひとが増えている。私はというと喉の奥のほうに違和感がある。乾燥しているような感覚、だから呼吸は楽、鼻のとおりはよい。血のついた痰の量も増えていない、むしろ減少傾向にある。その痰が取れないでこびりついているよう感覚があり、はなはだ気持ちが良くない。寒さが上咽頭部に与える影響は小さくない。今年は中耳炎を発症するだろうか、などと考えてしまう。


分子標的薬 イレッサの副作用で亡くなられたガン患者の家族が提訴して、その裁判の結果がもうすぐだというニュースが新聞に取り上げられていた。副作用の少ないという夢の新薬といわれた抗がん剤ではあるが、当初より間質性肺炎の危険性は認められていた。治療を受けた患者はその危険性を知らされていなかったのだろうか。ガンをそのままにしておけば死ぬことになる。苦渋の選択であったはず。ところが家族にとっては、ガン患者の気持ちとは違った部分があるのだと感じる。ガンを表面的にしかとらえていないのではと。原告団15名のなかに1人だけガン患者本人が含まれているようだ。間質性肺炎という副作用で死ぬ寸前の苦しみを味わったことから訴訟に参加したとある。これにはおどろいた。了承して受けてみたけど、これほどつらい副作用とは知らなかったということになるのだろうか。がん患者の命の重さを問いたかったというのが提訴の理由。これには理解できるが・・・患者の身になってもらいたい。

→ 「イレッサ服用後の副作用報告数と死亡者数


副作用を免れても、ガンで亡くなられた方の数やその死に方に考えが及ぶ。