猫とアヒルが話しかけるコマーシャルから

ガン保険のコマーシャルが流れている。3人にひとりがガンになる時代である。高額の医療費が発生するガン治療を保証してくれるサービスがビジネスとして成立するところに不思議な気持ちが起きてくる。ちゃんと払ってくれるのだろうか? ガン保険はガンにならないおまじないのようなものだろうか?


最初にガンと宣告を受けたのは、60歳、還暦になるほぼ10ヶ月前のことだった。どうしても死がさけられないのであれば満期を向かえる前に死にたかった。丸山ワクチンという選択がそのためのものであったわけではないが・・・私にもしものことがあれば、高額の死亡保険金が支払われることになっていた。自ら命を絶つということも難しいことと知った。職業柄、安楽に死ねる方法については熟知しているのに・・・。人を含めて動物には自ら死を選択する本能を持ち合わせていないのだろう。時は過ぎ、最近の体調はすこぶる良好だ。


満期を迎えるちょっと前、保険会社からこの先も保険を延長するかどうかについての通知書類が送られて来た。 契約内容をそのまま延長するためには、医師による診断書が必要だった。外見上、健康との診断書を得ることは簡単だが、いざ支払いの段階で発覚することは必然。保険の契約はやむなく打ち切った。だから、ガン以外の病気になったときへの不安が多いに在る。それが、健康面をさらに配慮する生活をおくっている理由。正しい食生活、正しい運動、正しい睡眠、規則的な生活を常に考えた日常を過ごすようになった。