ぶつぶつ、ガン患者のつぶやき

ガンの告知を受けてから、はや2年と3ヶ月ちょっと経つ。告知と治療についての説明はかあちゃんといっしょに受けたけれど・・・。丸山ワンチンのおかげかどうか、普通に暮らして、普通に仕事をこなしている。 最近のかあちゃんからは、夫がガン患者であることを忘れているかのような対応を感じてくる。医師の見立て間違いと思っているのかも、稼ぎが悪いと、たびたび叱られるときには、そのように感じてくる。


告知を受けたときからはすこし進行していると認めざるをえない。しかし、丸山ワクチンに感謝している。日によって症状は変化する。痰が多い日、少ない日、喉に炎症があると感じる日、耳鳴りのする日、唾を飲み込む音が響く日、鼻の奥にある部分にあるガンだから、炎症はしょっちゅう起きるのだと理解している。気分的に良い日もあれば悪い日もある。


死んだ後は、このみすぼらしい身体であるが、医学の役に立てたいと考えている。篤志献体協会に献体登録をしようと申し込み用紙を取り寄せた。家族と親族、合わせて4名の承諾がいる。しかし、かあちゃんがまだ承諾印を押してくれていない。死を見据える状況になって考えるのは、時間が有限であること。恐がっていては、道は開かれない。でも現在の状況にあるのは、放射線抗がん剤、標準治療を受けるのが恐かったからだ。ガンは心の病でもあると書かれた本を読んだが、まさにそのとおりだと思う。