どうでもいいことですが

兵庫県のある市民病院で33人のうちの15人の医師が自主退職したというニュースが流れていました。開業する為というのが理由だそうです。私が最初におかしいと感じて耳鼻科に出かけたときのことを思い出します。内視鏡で眺めたあと、ポリープのようなものがありますと言ったあと、紹介状を書くのですぐに総合病院に行ってください。ここでは対処できませんと、顔をまともに見ないことで、病状の深刻さが伝わってきたように感じました。正直な医者だと感じると共に、なんと人間のかかりつけ医というのは気楽な職業だとも感じずにはいられません。


紹介状を書かれた側の総合病院の医師は大変だろうと思います。手に負えない難病の患者が経験豊富であろうかかりつけ医から送り込まれるのです。人の命を左右する重要な判断が求められるわけです。本来ならば、新人の医師こそがかかりつけ医として患者の訴えを聞く経験をふむべきなのでは。総合病院の医師が過酷な仕事を我慢できるのは、将来に安楽な暮らしができるという開業システムが構築されているからのように感じます。このシステムではどこまでいっても、代替療法や健康食品、丸山ワクチンに頼らざるをえないようなガン患者の気持ちを理解することはできないでしょう。動物病院は開業してからのほうが数倍も大変です。評判ひとつが命取り。