映画「親愛なるきみへ」

「エンティングノート」というドキュメンタリータッチの映画が公開されている。その映画を見に出かける途中で、話題がちょっと重過ぎだと気が変わり、「親愛なるきみへ」という映画を見ることにしました。2週間の休暇を海辺近くの実家で過ごす兵士と女子大生が出会い、愛し合うものがたり。その後、その二人が運命の波にさらわれて、たどる悲しくも切ないストーリー。こちらはフィクションだから感情移入がしやすい。そして、涙や感激は免疫力を高めてくれます。


おどろいたことは、ガンという病気がこの映画のストーリーのなかの重要な要素だったこと。こんな場面があります。男はガンの宣告をうけ、余命はいくばくもない状況でベッドの上に横たわっている。リンパ腫という病名。有効と思われる新薬があり、それを使えば助かるかもしれないという状況。女性の両親が、広大な土地を手放して得た金を提供してくれたので新薬を試すことができたけど、投薬の途中でそのお金が底をつき、他に頼るすべがないという状況。そこへ、匿名で多額の金額が送られてくる。(ネタばらしのようになって申し訳ありません) 新薬を再び使ったことで、病状は好転、病院から退院して自宅に戻り、最後の2ヶ月を家族と共に過ごしたという。なんだ、新薬を使っても、たった2ヶ月の延命だったのかと、つっこみたくなる状況です。(たびたび、ネタばらしのようであって申し訳ありません) 涙なくして見られないエンディングに思えますが、最後はハッピーエンドで幕はとじられることになります。その理由は映画を観てもらえれば・・・。ガン患者の観点からも、多くのことを考えさせられる映画でした。なかなかガンは手ごわい。やはり、次は「エンティングノート」も見ておこうと。