新聞の特集記事から

糖尿病の人、もしくは血糖値が高い人はガンで死亡する確率が高くなることがわかったと先日の新聞欄の記事に載っていました。福岡県に住む男女2400人を対象に40から79歳でガンでない人を選び、空腹時と食後2時間の血糖値を検査して4グループにわける。空腹時血糖値が100未満の人がガンで死亡する危険度を1とした場合、126以上では2.1倍、110〜125では、1.9倍高い結果になった。食後血糖値でも120未満の人の危険度を1とすると、200以上では2倍、140〜199では1.4倍との結果とのこと。なにか分かりきったような研究だなあという印象です。


血糖値が高いとガンの発症が増えるのはなぜなのか? それは血液中に余分なブドウ糖が増えると、細胞内でそれを代謝しようとする働きが強くなる。有害な活性酸素が過剰に増えることにより細胞の遺伝子が傷つけられるためだという。また、血糖値を下げるホルモン、インシュリンには細胞を増殖させるはたらきがあるが、正常な細胞とともにガン細胞も増やし、ガンの進行が早まる危険性も否定できないとあります。ガン細胞がまっさきに糖を取り込む性質をPETに利用されている。糖質を制限する意味があるのは調べるまでもなく分かること、生活習慣を改善し、肥満を解消することは結果的にガンの進行をも抑えることになるのは間違いないことです。


これからちょっとひらめいたこと。喫煙とガンに関する研究が新聞紙上に乗らないのは、喫煙が発ガンに関連していること、煙草には発癌物質が含まれていることがすでに常識になっているのが理由なのでしょう。わかりきったことを改めて研究する人はいない。しかし、煙草とガンとの関連性はもっと調査されるべきだと考えます。たとえば、高齢者であっても愛煙者が大勢いるわけで、その人たちの生活習慣を調べることによって、ガンの進行を抑える手段が得られるのではないかということです。例えば、老齢の喫煙者の血糖値を調べてみれば、もっと有益な情報が得られるのではないでしょうか。原発もしかり。いかん、いかんと排除するばかりでなく、原発放射線の研究も進めることが有益なことだと感じています。