現在の自覚症状

半月ほど前から痰に血が混じらなくなった。一時は真っ赤な痰が出たこともあったのに。さらに、ゼリー状の塊ではなくなって水溶性の痰に変化してきた。といっても良い方向に向かっているという気分ではまったくない。自覚症状的には悪化しているのではと感じるときのほうが多い。相変わらず痰の量が多いこと。耳が詰まったようなしこりの感覚が常にあること。耳鳴りを感じるときが多くなったこと。それでいて鼻の通りは良い。聴力の低下もない。空咳は止まった。自分が発する声が変に聞こえるようになった、というのが一番に異常だと思う点だ。

不快な症状の原因を3つ考えた。

丸山ワクチンを続けているが効果がなくて、ガンが急速に進行しているというのが一つ。それも、ポリープのように外に膨れ上がらないで、内部へカニの足のごとく進行しているイメージ。 2つ目は近隣にガンが転移したということ。内耳や近隣リンパ節、組織への転移が考えられる。内視鏡だけでの検査に加えてCTとMRIの検査を受ければわかること。しかし、状況がはっきりわかったとしても、その先の選択肢についてはまだ考えていないので今のところは費用の無駄でもある。

3番目に考えた原因は、やっぱり治る過程にあるということ。ガン組織が収縮する過程のなかで瘢痕組織化してつっぱっている。やけどの際のケロイドというイメージ。不快な症状は耳管が圧迫を受けているのではなく、引っ張られて常時、耳管が開いているという状態になっている。それで自分の声が変に聞こえたり耳鳴りが起きているのではないかと考えた。症状は耳管開放症の症状にもあてはまっている。


前回の診察では、内視鏡でみるかぎり、医師から自分は良性の腫瘍だと思っていることを告げられた。文字通り、耳に心地よいことばは受け入れたくなる。ともあれ、常に楽観的に考えてしまう自分がある。希望へ続く道をひとつ考えておくことは精神衛生上も好ましいことである。


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